MelonSoda☆Project

「三葉は四葉を目指して」

白三ツ葉高校1年、川嶋里華は気が小さいけれど仲間想いのとっても優しい女の子。
小さい頃から自分とは正反対の“キラキラした物や人”が大好きだった。

そんな里華が友達を手伝うために入った部活。

親友、先輩、後輩……様々な部員と交流していくうちに、
里華は次第に自分の可能性を、秘めた夢を描いてゆく。

自信を持てずに人生を過ごしてきた里華にとって、
初めての思い切った「挑戦」が幕を開ける。。。

幸運のクローバーは、諦めず探し、進み続ける者の手の中に訪れるのだろうか――


第一話 「 あと3日!?」


「りーかりかりかりかり」
「きゃー! ユイちゃんその呼び方は駄目だってばー!!」

HRの終わりを告げるチャイム。
各教室からぱらぱらと生徒たちが出てくる廊下で、元気な叫び声が上がった。
自分の名を呼んだらしい友人の口を、川嶋 里華は慌てて塞ぎにかかる。

「モうひてー? ァムふふぁーみはいではわいいひゃん?」

「だからだよぉ! 中学の文化祭で動物喫茶のハムスター役した私に、
ユイちゃんが『かりかりー』なんて呼ぶから!あれ以来色んな人に広まっちゃって、
ひまわりの種プレゼントされたり別のクラスのコにも『カリカリちゃん♪』って呼ばれるようになっちゃったんだからー!」

「え? みんな愛だよ? りかが可愛いから呼んでるんだよ?」

「ぜぇったい嘘だー! 高校では流行らせないって決めてるんだからあ!」
「でも顔見知り多いよね。狭い町だから」
「うわ~~~ん!!」
塞がれていた口をさっさと外した友、加宮 唯から淡々と告げられれば、里華、半泣きである。

周囲からはじゃれあってるようにしか見えないそんな女生徒二人へ、別の声色が届いた。
「おーい、川嶋に加宮。あと三日だからなー」

「あ、先生」

「は、はいー! ごめんなさいぃ!!」
「入学してからもう半年、お前らだけなんだからな部活決めてないの。ここまで待ってやってる心の広い担任に感謝しろよ」

「自分で言ったら台無しだけどね」
「加宮はもうちょい川嶋の素直さを見習え。本当にあと三日以内に見つかるんだろうな」
「ふ、ご心配なく」
柔らかそうな栗色のボブヘアーをサラリと手で払いながらキリッと放たれた言葉へ、里華は動揺した視線をちらりと向ける。

「よし、じゃあ三日後決まって無かったら俺が適当に運動部にでも叩き込む」
「は、はいいい!」
びしっと指さされれば思わず敬礼する里華。

去っていく教師の背中を見送ってから、大きなどんぐりまなこを恐る恐る唯へと合わせた。
「ユイちゃん、目星ついてたの? ど、どうしよー! そしたら残るの私だけー!?」

「色々な部活見学してたんでしょ? 入りたい所なかったの?」
「うーん……これ!ってピンと来るものがいまいち……」

「りか、器用だけど興味持つまでが長いよね」
「うう……一生懸命探してはいるんだけど……。あっ、そういえばユイちゃんが見つけた部活ってなに?」

「そう。それなんだけど……」

唯の表情が、急に深刻そうに曇ったのを見て里華は首を傾げる。
そんな里華へおもむろに向き合ったかと思えば、唯はガシィッ!とその肩を両手で掴んだ。

びくー!

力強く両肩を抑え込まれて、艶のある長い髪が何事かとぷるぷる揺れる。
「りかお願い……私の部活探すの手伝って」

「………………はい?」

目星がついている、のに探すのを手伝えとはこれ如何に。
クエスチョンマークが顔中に広がった里華へ、神妙な目つきを向けたまま唯は続けた。

「入学式、新入生歓迎会、体育祭、その全ての行事のオープニングで、余興をしていた部があったの……覚えてる?」
「ああ! 童話モチーフの衣装着た先輩たちが楽しい手品見せてくれた、あの?」

「それ! でも何部だったか分からなくて……まだ部室が見つかってないのよ」
「ユイちゃん、手品に興味があったんだ~」
「いいえ、ないわ」

「うん???」

話が見えたかと思えばまた霧の中、といった流れに里華の首は右にかっくん、左にかっくんと傾いてばかりである。
しかしそれも、次に唯が紡いだ台詞で一気に腑に落ちることとなった。

「来年度の生徒会長に決まった彼に、私の存在をアピールする素晴らしくうってつけの部なのよ!」

わー……ユイちゃんの悪いクセが発動しちゃったのか~……。

里華のずっと困惑色を浮かべていた瞳に、哀愁が混ざり始めた。
この加宮 唯という中学からの親友、
容姿端麗・文武両道で男女共に人気を集めた人物であるわけだが、
唯一の欠点というのが『恋多き女』であること。

挙句、性格は見た目と違い猪突猛進な部類である為、
積極的に行動し過ぎては一瞬にして玉砕、を繰り返しているわけで。
中学一年の頃に同じクラスになって以来、なんとなく馬が合って一緒にいることが増えてから今までで、里華が知っているだけでも彼女の玉砕数は両手指の数を軽く超える。

でも……いつだって好きな人に真剣で真っ直ぐなユイちゃんだから応援したくなっちゃうんだよね。

里華は吐息一つついた後、唯へと笑顔を返すのだった。



しかして担任との約束の三日後、教室内。
机を突き合わせ仲良く突っ伏す里華と唯の姿があった。

「み……見つからない……っ」

「だねー。『手品部』『マジック部』『エンターテイメント部』、それっぽそうな名前で私も聞いて回ってるんだけど」
部活名のリストを見つめながら、唯はすっかりお手上げ状態で脱力している。

このままでは運動部強制入部決定。

唯の手伝いをしながら、あわよくば自身の興味を惹くような部活に出会えるかと希望を抱いていた里華も、覚悟を決めるしかないかぁ……と、諦めの遠い目になった。

ふとその視界に。
空いた教室の扉、廊下を横切る人物が飛び込んだ。

ん? あれ? どこかで見たような……部活を聞いて回った時の先輩?
じゃなくて、えーっと……。

ほんの数秒思考した後、里華は突如がたんっと椅子から立ち上がった。

「うわ!? ど、どうしたの、りか」
「ユイちゃん! 今! 廊下! 通り過ぎたの、手品やってた先輩の一人!!」

その里華の言葉に弾かれたように同じく立ち上がった唯と共に、里華は慌てて教室を飛び出せば 廊下の角を曲がって見えなくなる一歩手前のシルエットを、必死に追いかけるのだった。

「たのもー!!」
「わぁああ! ユイちゃん違う! それじゃ討ち入りー!!」

見覚えのある姿、それだけを頼りにひたすら手掛かりたる人物を追いかけてきた二人は、とうとう一つの部室に辿り着く。

ここが……私の目的の第一歩!

見つけた途端、高揚する気持ちを抑えきれなかったらしい唯が、礼儀を忘れて勢いよく部室のドアを開いたので、里華は全力で彼女を抱きしめるように止める。

突然の来訪者にポカーンッとしてしまっている部室内の先輩とおぼしき三人。
こほんと咳払い一つして取り繕ってから。唯は改めて口を開いた。

「いきなり押し入ってすいませんでした。こちらは、行事の時にいつも素敵な催し物を観せてくれている部、で合っていますか?」

さすがユイちゃん、切り替え早い!
心の中でこっそり感嘆しながら、里華はとりあえずこの場は唯に任せることにする。

「……そうだけれど。貴方たちは? 見たところ一年生?」
「はい、そうです。実は何度か先輩方の催しを拝見して、すっかり感動しちゃいまして。聞けば有志では無く部活動の方々とのこと。ならば是非! 私もそういった活動をしてみたいと!」

「つまり、入部希望者?」

「イエス!!」

まだ呆然とした表情ではあるが、眼鏡を掛けた三つ編みの先輩が返答してくれたのを切っ掛けに、唯がすらすらと言葉を発した。

ユイちゃんこれ、絶対準備してた台詞なんだろうなー。
見事に自身の野望的入部動機はひた隠しにした饒舌ぶりに、里華、いっそ尊敬の眼差しで見守る。

この時二人は、眼鏡三つ編み先輩の両サイドに座る先輩方の瞳が、獲物を見つけた猛禽類のように光ったのに気づかなかった。

恐らく部長なのであろう。眼鏡三つ編み先輩が、サイドの二名へ目配せし頷いてみせる。
すると右隣りに居た、前髪ぱっつん先輩が背後の引き出しから二枚の紙を取り出して、里華と唯の前に広げた。

『入部届』

パァッと笑顔輝かせた唯の肩越しから、里華は慌てて手を横に振る。
「あ! す、すみません! 私はこのコの付き添いで!」
「そうなの? ……それは残念ね。貴方たち二人が入ってくれれば、この部活は無くならずに済むのに……」

「え!? どういうこと、ですか?」

大袈裟に溜息をついてみせる三つ編み先輩へ、唯が前のめりに問いただした。
「私とこっちの子は3年、こっちが2年なの。
つまり私たちが卒業したら実質この子一人になっちゃって、活動出来ないから部はおしまい。

元々5人以上から部として認定してもらえるからね。でも今までの行事への貢献もあって3人でもやらせてもらえてて。

で、今年中に2名の新入部員が入ったら、部自体は存続してよいって言われているの」

「つまり、私一人だけ入っても……」

「条件満たしていないからあと半年で廃部ね」
一瞬絶望の色を浮かべた唯。
だが、すぐさまクワッと両目を開き里華の肩を全力で掴んだ。

あ、なんだろ、デジャブだー。
里華、唯がこれから放つであろう内容が想像できた気がした。

「りかサンお願い!! 一緒に入ろう!! 私、りかサンと一緒がいい!!」

いっそ清々しい、ほぼ予想通りなお願いである。
唯の魂胆は知っている里華だが、友人から面と向かって頼られると放っておけない性格もあり、それに、

手品で人を楽しませる部活、うん、ちょっと面白そうかも。

そんな興味も脳裏を横切れば、これでやっと自分も部活が決まる安心感も相まって。
結局、二人揃って入部届へ記入をしていたのであった。

入部届を受け取った三つ編み先輩、わなわなし出したかと思えば突如咆哮をあげた。

「やったわー!! ようこそ『演劇部』へ!!」

「………… え ?」

歓喜に湧く先輩たち3人の傍らで。

たっぷりの間の後、一年生ズから同時に素っ頓狂な疑問形が紡がれたのは、しばし気付いてもらえなかった。




―― to be continued 



         



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